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【調査レポート】スタートアップへの転職前後での年収、自由度、家庭等の変化のリアル

※本記事は、当団体が制作したWebサイトの掲載記事を再編集後、移設しており、肩書・内容は掲載当時のものとなります。

年収も下がりそうだし、色々とリスクも高そうだし、何となく敷居の高いスタートアップ転職。

でも、大企業からスタートアップ転職を経験した101人の実態を見ると、あなたが気にしている不安やリスクはそこまででは無いのかも。

お金よりリスクより、重要なのは「自分に合っているか否か」。まずはスタートアップ転職について知る・考えてみることをはじめてみてはどうか。

この記事のサマリ

  • 大企業からのスタートアップ転職は年収が下がってしまうことも少なくないが、その事実を踏まえても転職を後悔している人はほぼいない。

  • 約9割がスタートアップ転職によって、仕事の楽しさ・自由度が大幅アップ。スタートアップ転職にとても満足している人が圧倒的多数。


スタートアップへの転職を後悔している人は101人中たった1人

大企業人材にとって、スタートアップへの転職は色々とリスクを感じるかもしれない。

【図1】大企業人材にとって、スタートアップへの転職は色々とリスクを感じるかもしれない。

しかし、実のところスタートアップへの転職を経験した101人に聞いたところ、「スタートアップに転職しなければよかった」と考えている人は101人中、1人であった。大多数である転職してよかったと回答している人のコメントとしては、

「転職について後悔をしたことがない。自分の周りでスタートアップに転職した友人もほとんどが同意見。」
(30代、大手化学系→バイオテックスタートアップ)

「自分が会社を支えていると本気で思えるようになり、やりがいがある。」
(30代、大手IT企業→エネルギー系スタートアップ)


スタートアップ転職者の約9割が仕事の自由度・楽しさが向上

【図2】大企業からスタートアップに転職して、変化があったもの

さらに、スタートアップ転職者9割以上 はスタートアップ転職によって仕事の自由度・楽しさが高まっているという。肯定的な意見として、

「スタートアップは、働き方の柔軟性が効くのでワークライフバランスを取りやすくなった」
(30代、大手人材→ハードウェアスタートアップ)

「仕事も、一緒に働く人も自分で選べるようになり、充実感が増した。」
(30代、大手IT→ITサービススタートアップ)

「大企業では承認のために多くのステップ・時間を費やすがスタートアップではそんなことはなく、会社・上司都合などといったことに忖度する必要がない」
(40代、大手製造メーカ→コンピューター・ハードウェア系スタートアップ)

一方でスタートアップで働くことについて、向き不向きがあるというリアルな意見も。

「自分にとってスタートアップでの仕事は非常に充実しているが、受動的な人やネガティブな人には向いていないと思う」
(40代、大手ITサービス→ITサービススタートアップ)


スタートアップ転職に伴う年収低下の懸念はただの杞憂?

ところで、大企業人材がスタートアップへ転職するうえでの大きな懸念材料の一つに年収低下があるのではないか。しかし、実際のところ年収が下がった人は、52%。この数字をみて、多いと感じられるだろうか?転職となればどこへ行こうとも年収増減の可能性はあるものだ。
つまり、この数字を見る限りは、スタートアップ転職が必ずしも年収低下のリスクが高いキャリアチェンジという訳ではないといえる。さらに、スタートアップ転職で年収が下がった人は「仕事は各段に楽しくなった」と答える人が殆どで、「仕事やプライベートの充実度が下がった」と言う人は10人に1人もいない。

「年収は下がったが仕事面では裁量がとても大きくなり、意思決定もできる立場になったので非常に充実している」
(30代、大手証券会社→コンピューター・ハードウェアスタートアップ)

「目先の年収は下がることもあるが徐々に戻るし、新たな仕事や人との出会いは一生ものだと思う。」
(30代、大手商社→コンピューター・ソフトウェアスタートアップ)

他方で、年収に関してポジティブな意見も多数見られた。

「実力主義のため昇進昇格のスピードが早く年収が大幅にアップ」
(30代、大手金融→ITサービス系スタートアップ)

「月給は低いかもしれないが、ストックオプションなどのインセンティブ報酬によっては大企業の生涯年収を数年間で得られる可能性もある」
(40代、大手IT企業→医療系スタートアップ)

「大企業での経験を買われ再びスタートアップに転職したところ、年収は元々いた大企業より300万円上がった」
(30代、大手製薬会社→医療系スタートアップ)


スタートアップ転職に伴う家族・友人との人間関係悪化もただの杞憂?

また、スタートアップ転職は家族がいると踏み出すことができなかったり、様々な理由から家族・友人との人間関係が悪化することを懸念する人もいるだろう。しかし、家族友人との人間関係が悪化した人は、たったの5%で、むしろ人間関係が良くなったという意見が多数である。

「自由な働き方ができるため、家族や友達と過ごす時間が増えた。」
(30代、大手メーカー→コンピューター・ハードウェアスタートアップ)

「転職して年収は下がったが、大企業の全国転勤に家族を巻き込まずに済んだのはよかった。」
(50代、大手メーカー→コンサル系スタートアップ)

キャリアチェンジのリスクを踏まえて、周りの人に理解を得る努力も必要なようだ。

「家庭環境も検討要素に含める必要があったので、少し選択肢が狭まってしまった。家族への事前に転職意向を説明したうえで、スタートアップで働くことになった。」
(30代、大手コンサル→ビジネスサービススタートアップ)

スタートアップ転職経験者の意見をみると、転職する際に重要なのはお金よりリスクより「自分に合っているか否か」。先人の経験談を踏まえ、まずはスタートアップ転職について知る・考えてみることをはじめてみてはどうか。

また、唯一そもそも転職しなければよかったと回答した人は、転職前のスタートアップとのコミュニケーション不足を原因に挙げており、そこに気を付けることでさらにリスクを低減できるだろう。

「自分の手で事業を成功させたいと思いスタートアップ転職を決意したが、入社前に経営陣とコミュニケーションをとる時間が少なく、経営者との相性や経営スタイルを正しく判断できていなかった。」
(40代、EC→メガベンチャー)

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